夏のインターンシップがもうすぐ始まります。コロナ禍で始まった「オンラインインターンシップ」。これまでもインターンシップで多く行われているグループディスカッションも、オンラインでの実施が進んでいます。
今回は「オンライングループディスカッション」について、優秀な人材を見極める「場の設定の仕方」や「評価の注意ポイント」を解説します。
- オンラインインターンシップのトレンド
- グループディスカッション(GD)のオンライン特有の注意点
- ベストな組み合わせは目的次第
- GDで「優秀!」と判断するその目に「バイアス」!?
- インターンシップ生に新しい適性検査を試しませんか【夏限定無料キャンペーン】
→次回:人事ができる、人事以外の面接官へのアドバイスとは!?
オンラインインターンシップのトレンド
コロナ禍において、インターンシップの形態も多様化してきています。
・従来通りの「訪問型インターンシップ」
・対面を避けた「オンラインインターンシップ」
・「訪問型」「オンライン」の2つのハイブリッド型
様々な形で実施されています。
学生側からの視点では、「会社の雰囲気を知る」「仕事を理解する」点では現在も「訪問型」の人気が高く、「遠方からの参加やスケジューリング、少しでもオンライン就活に慣れたい」という点では「オンライン」は人気があります。
企業側の視点では、これまでのインターンシップの目的は企業認知や母集団形成でしたが、最近は「選考」に直結する傾向にあり、オンラインに移行してもその傾向は変わらないようです。
グループディスカッション(GD)のオンライン特有の注意点
インターンシップでも多く取り入れられるGD。オンラインでは、対面で行っていたときとは異なる難しさがあります。
うまくディスカッションが実施されなければ学生が満足できないうえ、企業にとっても、学生を適切に評価する機会を失ってしまいます。
オンラインGDがうまく機能する「場の設定」における注意点は何でしょうか。
① いきなりディスカッションに入らない
対面では、学生同士はディスカッションに入る前に会話をするなど、緊張をほぐすことができましたが、オンラインではその時間がありません。
人事側から少しくだけた話をしたり、互いに自己紹介をする時間を設けたりするなど、アイスブレイクの時間を意識的にとるとよいでしょう。
② 学生の特性の傾向をあらかじめ知っておく
学生の特性によって、「オンライン」が有利に働いたり、不利に働いたりします。どのような傾向があるのか、事前に知っておくことで、そのことを差し引いて評価することができます。
例えば、グリーンタイプ(ステップ思考/論理的)の学生は、「対面」よりも場の雰囲気や圧を感じにくい「オンライン」のほうが落ち着いて意見しやすいということも多いです。そのため本来の能力を発揮しやすい傾向にあります。一方で、相手が話し始めると、話に入っていくのには躊躇しがちになるところがあります。
真逆のオレンジタイプ(ヒラメキ思考/直感的)の学生は、「対面」でも「オンライン」でも気負わずに発言できますが、場の雰囲気づくりや身振り手振りでの表現が得意なこのタイプは「対面」のほうがより本来の良さを発揮しやすいです。また、場所の切り替えによって気持ちのスイッチが入りやすい傾向があるため、学生本人は「オンライン」では実感がわきにくいという傾向があります。
学生側は「オンライン」でのコミュニケーションにも慣れている世代ではありますが、選考側が学生の特性をあらかじめ知り、意識して見るだけで、学生への見方・評価の参考になるかもしれません。
ベストな組み合わせは目的次第
一般的には、グループの構成は、同じグループになるべくタイプの違う人が混在しているのが望ましいと言われています。
それは、学生の立場において、自分と異なるタイプの人同士だと考え方が異なる場合が多く、議論が活性化し、「そんなこと、思いつかなかった・・・」という刺激があります。
また、採用側においても、自分と異なる意見に対して、どのように立ち振る舞い、どのように結果を導くのかを評価することができます。
特にオンラインGDは、オンライン特有の議論のしづらさがあるため、同じタイプの人が偏らないようにグルーピングをするとより活性化するでしょう。
ただし、目的によっては、同じタイプの人で組み合わせるのも一つの手です。例えば、「インターンシップを通じて志望度を上げてほしい」というのが目的であれば、同じタイプのインターン生と社員を組み合わせることで、共感や心地よさが生まれ、この人たちと一緒に働きたいという気持ちを喚起させる効果もあります。
GDで「優秀!」と判断するその目に「バイアス」!?
GDで、評価している観点は企業によって異なりますが、「優秀な人材を見極めたい」という目的は共通しているかと思います。
しかし、その「優秀さ」の見極めは、意外と難しく、判断者によって意見が分かれることがあります。
その理由の一つに「特性の違い」があります。例えば同程度の優秀さを持っている2人がいたとしても、その表れ方は「特性」によって全く異なります。
本来なら、そのどちらも「優秀」だと評価すべきですが、人は「類似性バイアス」が働き、自分と同じ特性の人を好意的に評価してしまいます。無意識に「自分が思う優秀さ」を基準に評価してしまうのです。
(参考:面接の精度を下げる「類似性バイアス」とは)
弊社の特性診断で分かる2つの代表的なタイプで、GD上の主なステップで、優秀さの表れ方がどれほど違うのか、見てみましょう。
これは一例ですが、このような違いを客観的に理解したうえで、GDの様子を観察することが重要です。また、自社でどんな優秀さを必要とするのか、どんな優秀さが自社のどんな部署で発揮されるのか等が明確になっているとよりよいでしょう。
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